よく保護者さんから子どもが勉強のやる気を出すにはどう声掛けしたらいいかという質問があります。確かに親御さんの声掛け一つで子どものやる気は大きく変わります。逆に声掛け一つで子どもたちは勉強のやる気を極端になくします。実際みなさんもそうだったと思います。親に勉強をやりなさいと言われて、勉強のやる気が出た人は皆無に等しいですよね。そこで、今回は勉強ができない子へのNGワードとその理由についてみていきます。
1.なんでこんな問題もできないの?
ついつい言ってしまうこの言葉ですが、「なんでこんな問題もできないの?」という言葉はNGワードです。今、解こうとしているときに横から、この言葉を言われた瞬間やる気は失います。また、つい親御さんは自分目線で話してしまいますが、子どもからしたら、毎日の授業が初めて出くわす問題だということを再度認識するようにしてください。そう思うことで、親御さんの声掛けも変わってきますよ。
2.勉強しなさい
「勉強しなさい」は親が子どもに言うワードの王道です。この言葉はつい言ってしまうかもしれませんがこれは子どものやる気をなくすだけです。
勉強しないわが子になんと声掛けすればいいのでしょうか?
A そのまま放置
B 勉強したら何かあげる作戦
C 激怒する
D その他
A そのまま放置
まずAそのまま放置から見ていくと、そのまま放置してしまうと、自分から勉強する子以外は、そのまま本当に勉強をしませんので、放置はあまりよくありません。
B 勉強したら何かあげる作戦
B勉強したら何かあげる作戦はよく親御さんが子どもにやってしまう行為ですが、ダメです。テストで〇番以内になったら、物を買ってあげるのは、子どもの将来のためにはなりません。与える物が、どんどんよくならない限りいずれ子どものやる気は上がることはありませんよ。
C 激怒する
勉強をしなかったら、ものすごく怒る親御さんもいますが、これもNGです。怒って言うことを聞く子は、ただ恐怖で勉強している可能性が高いです。自ら勉強をするわけではないので、学力自体もあまり伸びないでしょう。
D その他
では、勉強をしない子が勉強するようになるためには、何か良い方法はあるのでしょうか?
答えはあります。まず、お子さんと向き合う必要があります。おそらく、子どもはなぜ、勉強をしなければならないのか?わからないと思います。親御さんもなぜ勉強するのかわからないため、ただ勉強しなさいと言ってしまいます。では、勉強する理由は?
良い高校に行くため?
良い大学に行くため?
良いところに就職するため?
どれも違います。親御さんが勉強する理由を本気で考え、その理由を直接本気で伝え、なぜ勉強をするのか子どもが分かったとき、子どもははっとしたように勉強をしだします。まずは、親御さんが勉強をする理由を真剣に考えてみてください。そして、子どもに勉強する理由を伝えていきましょう。時間はかかるかもしれませんがその向き合う時間がとても大切ですよ。
3.〇〇〇はできるのに、なぜあなたはできないの?
この言葉もよく親御さんは言ってしまいがちですが、今すぐやめましょう。親は人と比べてしまいそうになりますが、人は人、自分の子は自分です。まず、そのことを前提に置きましょう。そして、兄弟がいる親も注意が必要です。兄弟同士で学力などを比べるのはよくありません。これは親がよくやりがちな行為なので、注意する必要があります。
親ができることは、勉強ができなかったら、なぜできないのか原因を探りましょう。その原因は案外、簡単なことかもしれませんよ。どこから分からなくなったのか確認するのも一つの方法です。算数は前の学年の問題を理解していないと、今習っている学年の問題が分からなくなります。これは勉強ができない一つの大きな原因になります。また、言葉の意味を理解していない可能性もあります。そのときは面倒ですが、一つ一つ言葉の意味を教える必要があります。そうすることで、勉強はできるようになりますよ。
子どもたち勉強をしないのには、必ず理由があります。勉強をする理由がわからないからなのか?勉強ができないからなのか?子どもと話し、一緒に考えてあげることが大切です。勉強はできるようになれば、必ずやるようになります。一つ一つ分からないところがあったら、叱るのではなく、丁寧に説明してあげてください。その時間が将来子どもたちの成長へとつながることでしょう。
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