普通高校に入学して高校2年生になるときに理系と文系のどちらのクラスに行かなければならないか選択するときが来ます。
そのときにほとんど情報がないと、私は数学が苦手だから文系、逆に国語が苦手だから理系といった感覚だけで選んでしまいます。
この考え方は間違いではないがただ単に、得意・不得意だけで決めてしまうと、後から後悔することも多々あります。
なぜかいうと、理系と文系のクラス決定はあなたの進路や人生を大きく変えてしまうからです。
後々行きたい大学があっても教科が足りずに行けなくて、やりたい職業につけないことは本当にあり得ます。
なので、今回はあなたの人生のターニングポイントにも成り得る理系と文系の選び方について詳しく説明します!
1.国語ができないから理系は間違い
よく国語ができないから理系を選択する人がいます。
これは間違いだと思います。
私も以前までは国語と数学は別のものと考えていました。
別のものというのは、解くときに使う脳みそが異なるということです。
でも、実際は少し似ていると思います。
数学の証明問題などを解くとき、一つ一つを整理して、答えを導く展開を考えて解いていきます。
これは国語を解くときとよく似ています。
国語も同じように問題文を読みながら頭の中で登場人物や話の流れを整理しながら、答えを導きます。
たまに国語が得意な人で感覚で解くという人も中にはいると思います。
そういう人以外は、国語を解くときは、自分の感覚+数学的思考を駆使することできちんとした理解となります。
数学ができる人は国語もできるのです。
よって、国語ができないから自分は理系に向いているは間違いになるのです。
2.数学がどうしても苦手な人は文系に行くべき
中には数学がどうしても苦手!
という人もいます!
どれだけ練習して勉強してもなかなか数学ができるようにならない人はいます。
そのときは文系に行くべきだと思います。
理系を選んでしまうと、文系よりも数学を受ける授業がかなり多くなります。
またレベルも理系になると数Ⅲ(かなり難しい)までやるところがほとんどですので、数学がどうしても苦手な人にとってはかなり過酷です。
だから、数学は頑張ったけど、どうしても苦手な人は文系に行くべきでしょう。
3.進路について
文系と理系を選択するとその先の大学の進路(学部)までかわってきますので、それぞれどんな進路があるか主要な学部を紹介します。
『文系を選択した場合』
① 法学部
法律について学ぶ学科です。法学部に入学すると、法律の勉強をするからみんな弁護士を目指すとよく思われますがそんなことはありません。法学部を卒業してからは、公務員になる人や銀行員になる人もいます。そういった人たちには、人気なのが法学部でしょう。
② 経済学部
経営などについて学ぶ学科です。経済学部に入学すると、お金の流れなどについて勉強していきます。企業目線で勉強をすることができるので、将来自分で会社を創りたいという人や金融機関に勤めたいと思う人には向いている学部です。
③ 文学部
文学部は歴史を学ぶ学科もあれば、心理学を学ぶ学科、哲学、言語などを学ぶ学科があります。これらのことに興味がある人にとっては大学へ進学した後も楽しく学べる学科だと思います。
④ 教育学部
教育学部は学校の先生になりたい人が行く学部です。教科によって学部はわかれていて、卒業後には教員免許が取れることがほとんどです。将来学校で生徒に教えたいと思っている人に、向いている学部でしょう。
⑤ 外国語学部
外国語学部は英語やフランス語、中国語、韓国語など自分が選択する学科によって、その言語について学べる学科です。習得する言語の歴史や実用的な会話などを学んでいき、卒業後には海外で働く人もいるでしょう。将来、海外で働いたり外国の人と一緒に仕事をしたいと思っている人に向いている学部です。
『理系を選択した場合』
① 理学部
理学部は高校で習った、数学、化学、物理、地学などの延長線上となる学部です。高校で習ったことが全てではなく、さらに高度な内容を学ぶ学科です。高校で習ったことはもの足りなかったり、さらに深い知識を学びたいと思う人に向いている学部です。
② 工学部
工学部は電気や機械、建築など工学に関することを学ぶ学部です。何かをつくることに興味がある人には向いている学部です。
③ 医学部
医学部はお医者さんや看護師さんを目指す学部です。将来医者や看護師になりたい人に向いている学部です。
④ 薬学部
薬学部は薬剤師を目指す学科(6年制)と薬の研究を行う(4年制)の学科があります。暗記することが多いので、暗記が得意な人、薬で人の役に立ちたい人には向いてる学部です。
⑤ 歯学部
歯学部は卒業後ほとんどの人が歯科医師になります。医学部と同様に6年制で卒業後は歯医者で働き、何年か後に自分で開業医として働く人もいるでしょう。歯によって人の健康の手助けをしたい人にむいている学科です。
⑥ 農学部
農業についての細かい知識を学ぶ学部です。学科には農業に関することから畜産に関することまで、農業に関する自分の向いている分野を選択することができます。体を動かすのが好きだったり、将来農業を行いたいと思う人に向いている学部です。
4.理系出身者の方が文系出身者よりも給料が高い
理系出身者の方が文系出身よりも給料が約40万高いということが独立行政法人経済産業研究所が調査の結果からわかっています。詳しくみてみると、男性の場合、文系出身者の平均値が559.02万円(平均年齢46歳)で、理系出身者は600.99万円(平均年齢46歳)という結果だそうです。なぜ理系出身者の方が給料が高いのかというと、理系出身者の多くは大学生を卒業した後、大学院まで進む人の割合が多いからだと思われます。大学院まで進むことで、さらに専門的な知識を身につけることができるので、就職にも有利で、給料の面でも優遇されます。なので、理系出身者の方が文系出身者よりも給料が高い傾向にあるのでしょう。
5.最終的には好きかどうか
話に戻ると理系と文系をどちらを選択するべきか?という疑問に対して、将来大学を目指す人はどういった何学部に行きたいのか考えておくといいでしょう。そして、給料の面では少し理系の道に進んだ方が高くなる傾向にありますが、これは実際のところその人しだいだと思います。就職してからも勉強し続ける人は、会社でも重宝され、出世もします。
そして、最終的にそれでも迷っている人は単純に理系科目が好きかどうかでいいと思います。理系科目が嫌いだったら、理系を選んでも絶対についていけなくなります。逆に理系科目が好きだったら、自分から勉強するので、理系を選んだとしてもついていけます。文系も同じです。将来の進路を考え文理選択すると、後悔のない選択となります。是非これらを参考にしてみてください!
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