私自身現在、予備校/学習塾を経営・兼講師をしている立場と学生時代に家庭教師を通算約50人ほどみてきて、予備校/学習塾と家庭教師のどちらがいいか正直に伝えていけたらいいなと思っています。
「予備校/学習塾と家庭教師、どっちがおすすめなんだろう?」
「予備校に行きたいけど、家庭教師もいいなぁ」
などなど、どちらにしようか迷っている方々は是非ご参考ください!
1 予備校/学習塾のメリット
1-1競争心・向上心が養われる
これは予備校/学習塾に通う・通わせる最大のメリットといってもいいと思います。
予備校/学習塾には複数の生徒が在籍しているため、他の子の成績がある程度わかります。
同じレベルの子がいれば、この子に負けないように頑張ろうと思えたり、自分よりも成績の良い子に対しては、次のテストではこの子よりも良い点数をとろうなどと思う子が出てきたりします。
現に私の予備校/学習塾でも、そういった競争心・向上心が養われて、入塾したとたんに目の色をかえて点数を一気に上昇させた子もいます。
1-2 自分の位置が把握しやすい
家庭教師と比べて予備校/学習塾は同じ学年に複数の生徒がいるため、自分の学力の位置がどれくらいか把握しやすいといえます。
自分の学力が把握しやすいので、自分はどのくらいの志望校にいけるのか、志望校が決まったなら、後何点とれば志望校に合格できるか、後何点足りないかなど、自分でも考えることができます。
1-3 模試を簡単に受けることができる
ほとんどの学習塾では、年に複数回、予備校/塾側から模試の案内があるため、それに申し込めば、比較的簡単に模試を受けることができます。
模試を受けることは、テスト慣れにもつながりまし、1-2で述べたように自分の学力の位置はほぼ正確に把握することができます。
テスト慣れをしてないと、試験本番で緊張して自分の力が十分に発揮できないこともあるのです。
1-4 入試情報を細かく聞くことができる
家庭教師では、家庭教師会社に連絡をすると入試情報を細かく教えてくれることもありますが、ほとんどの場合、家庭教師の先生がどれくらい高校入試について詳しいかによって、左右されます。
また家庭教師の先生は、今住んでいるところと自分の出身地が違うということが、結構あるので、入試情報について詳しく知らないことがあると思います。
各県で教科ごとの点数配点など異なるため、地元出身者だったらいいのですが…。なので、入試情報については家庭教師の先生しだいです。
その代わり、学習塾では、各学校についてのある程度の基準点や入試では、どこを勉強したら、点数を取ることができるか把握してますので、入試については予備校/学習塾が強いかもしれませんね。
1-5 学習に集中できる環境がある
個人的には学習できないのを環境のせいにするのは納得できませんが、これはかなり大きいメリットかと思います。
学習塾は勉強するところなので、自習室があるところはいつ来て勉強をしてもいいので、集中するスイッチのOnとOffを使い分けることができます。
また、自習室には近くに先生がいるはずですので、分からないところがすぐに聞けるのもメリットだと思います。
ただし、注意点としては、塾に行ってるから、家では勉強しないとなりがちなので、そこは注意が必要です。
1-6 友人が増える
これはメリットでもあり、デメリットにも成り得ると思います。ここではメリットの方を紹介します。
友人が増える=切磋琢磨できる人が増えるので、1-1や1-2で述べた、向上心や自分の学力の位置の把握につながります。
また、よく塾生が言っているのは、高校に入学したときに知っている人が複数いたので、安心できたという意見もありました。
大人になっても友人は多いに越したことはないと思います!本当の友人は何かあったときに助けてくれますから。
2 予備校/学習塾のデメリット
2-1 集団授業のとき質問しづらい
これは、自分から質問できない子たちにとってはかなりのデメリットになると思います。
個別指導塾では質問も割とできると思いますが、集団授業の予備校/学習塾では、自分から質問できない子は分からないところがそのままになりがちです。
その性格もわかってくれて、質問できやすい環境にしてくれる塾や後から気軽に質問を受け付けてくれる塾だったら大丈夫かもしれないですね。
2-2 予備校/塾に行くまでに時間がかかる
これはさほどのデメリットには感じないかもしれませんが、家庭教師に比べて、予備校/学習塾は、自分からその場所に行かなくてはならないので、少し遠いと不便に感じると思います。
また、親御さんが送り迎えを考えている方は、受験シーズンになるとほとんど毎日ということもあり得るので、少しだけ覚悟が必要ですね。
もしくは、自宅から近くて良い塾があるなら、そこに行けば、子ども自身で通えるので、ベストですね!
2-3 友人の影響を受けやすい
これは予備校/学習塾のメリットでも紹介しましたが、デメリットになるときもあります。
共に切磋琢磨できる友人だったら、非常にメリットになりますが、そうでない場合は相当なデメリットになりそうです。
本人が強い意志があれば、別問題ですが、なかなか友人があまり勉強が好きではなく、勉強とは関係のない誘いを頻繁にしてきて、それに流されてついていったら、勉強どころではなくなりますね。
でも、塾にいけば、ほとんどの子が勉強をすることを目的として行っているので、そこまで友人の悪影響はないかもしれないですね!
3 家庭教師のメリット
3-1 きめ細やかな指導
これは家庭教師の最大のメリットと思います。
家庭教師の先生はマンツーマンなので、時間が経てば経つほど、その子のことを知るので、性格、どこの問題が間違いやすいか、その子の得意な分野など、自然に把握してくれるため、その子に合わせたピンポイントの指導ができると言えます!
3-2 移動時間のロスがない
予備校/学習塾と違って、家庭教師の先生が出向いてくれるので、生徒自身の移動がないため、ちゃんと塾に行っているかなど心配することはほとんどなさそうですね。
また、予備校/学習塾では夜遅く勉強して帰ることもしばしばあるため、夜遅くに帰らせるのが心配な親御さんにとってはこれは大きなメリットになります。
3-3 先生に相談しやすい
家庭教師では完全に1対1なので、先生によりますが、ほとんどの場合、信頼関係も比較的築きやすいと思います。
学生の家庭教師の場合、生徒にとっては、良きお兄さん、お姉さんとなるため、勉強以外の悩みも打ち明けやすく、相談しやすい相手になると思います!
生徒からしたら、これはメリットとなりますね。
4 家庭教師のデメリット
4-1 生徒も家庭教師もメリハリがつかなくなりがち
家庭教師は信頼関係が結びやすい反面、信頼関係ができてしまうと、学生家庭教師の場合、良きお兄さん、お姉さんとなるため、生徒が宿題を忘れたときも、なかなか強く怒れないことがあるため、生徒もそれに甘えてしまい、学力向上に結びつかないことがあります。
その分、学生家庭教師じゃない人を雇うとなると値段も高くなったり、生徒も歳が近くない分、勉強のやる気が出にくい傾向にあるといえます。
4-2 指導力にバラつきがある
これはかなりのデメリットになると思います。家庭教師の経験が豊富で、指導力・人間力に優れた先生に出くわすなら、家庭教師はとても良いですが、そういった先生はなかなかいないというのが正直な意見です。
また、家庭教師の先生によって、全教科教えてくれる先生もいますが、そういった先生ばかりではありません。
むしろ全教科対応できる先生は少ないと思います。
こんな風に予備校/学習塾と違って家庭教師の先生は指導力には大きなばらつきがあるといえます。
4-3 月謝-授業料が高い
家庭教師は回数を増やせば増やすほど、月謝・授業料も高くなるのはデメリットだと思います。
受験シーズンになると週2回では足りないため、毎日来てもらいたいぐらいですが、その分月謝も高くなります。
(当たり前ですが)予備校/学習塾は自習室にいけば、分からないところを教えてくれる先生がいたり、友達にも聞けるので、これはデメリットといえそうです。
4-4 先生の用事が絡んでくる
家庭教師では、決められた曜日・時間に家庭教師の先生が来ますが、家庭教師の先生が学生の場合、学部などによって、実習と重なったり、そこの都道府県の出身者じゃなかった場合、帰省などによって、多くて1ヶ月ほど指導が空くこともあります。
そういったように学習塾では考えられないようなことがあるので、家庭教師をするときはその辺も一度しっかり確認しておくといいでしょう。
まとめ
本当に人がいると勉強に集中できなかったり、慣れても質問もできる気がしないお子さんは家庭教師の方がいいと思います。また、学力も非常に高く、質問したいとこだけを聞きたいという子も家庭教師が向いていると思います。そうでない子は、学習塾でも問題はなさそうです。どちらがいいかそれでも悩んでいる方は、どちらも体験してみると決められると思いますよ。もし、家庭教師や学習塾で悩んでいる方、選び方で悩んでいる方・勉強方法などで困っている方はお気軽にご相談ください。自分の経験を生かして精一杯回答させて頂きます!
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