今回はよく質問もある、子どもに『考える力』を身につけさせる教育方法のうち、子ども自身ができること、親がしてあげられることについて説明したいと思います。
子どもが『考える力』を手に入れることができたら、無敵です。考える力を身につけることができたらなら、正直、塾も家庭教師もほとんど必要がないと言えます。
また、この考える力がある生徒の方が、定期テストや受験勉強の点数も高く、高校やその先もどんどん伸びていきます。
私の塾の目標も塾生たちに卒業するまでに自分で考える方法を身につけさせることが一つの目標でもあります。
何をやったらいいのか、今回は3つの方法を教えたいと思います。是非ご参考ください!
1.すぐに教えない
自分で考えない子の特徴として、すぐに答えをみたり、分からなかったらすぐに人に答えを聞きます。
あまりにもしつこいと感じると、親御さんもすぐに教えてしまいがちですが、これは、やめましょう。
そういった大抵の子は文章問題であれば、ちゃんと1回も読んでいません。
そのときは3回読んでも分からなかったら、聞くと約束したり、一緒に読んであげれば、案外簡単に解くことができます。
教えた方が解くスピードが上がるのも分かりますが、幼稚園・小学生の頃から、この自分でまず、考える過程を怠ってしまうと、その子自身がそれが当たり前になってしまうので、後から、そのクセを直すのはなかなか大変です。
小さいときから、簡単に教えないようにして、どうしても分からないときはヒントを出す教育方法を実践するようにしましょう。
そうすると、子どもたちの考える力をつけさせることができ、学力は確実に伸びますよ!
2.自分で丸つけをさせる
これも、よく親御さんがしてしまうことですが、親が丸つけをしていいのは、小学校2年生までです。
幼稚園・小学校低学年までは、その子の学力のレベルにもよりますが、自分で丸つけをしてしまうと間違えて丸つけることが多々起こるからです。
本当のことを言うと、早めに自分で丸付けをできればできるほど、いいと思います。
しかし、そのときに注意しておかなければならないのが、先ほども言ったように間違えて丸つけをしてしまう可能性がかなり高いので、二度手間ではありますが、もう一度親が確認する必要があります。
結局一緒のことだと思いがちですが、全然違います。自分で丸付けることによって、間違いを自分で発見することができ、また答えをみて、自分で間違えた思考の過程を知れることがあるので、考える力が身につくのです。
やり直しは非常に面倒くさいですが、そこを乗り越えないといけません。
私の塾でも、本当に自分で丸つけができない子以外の子は自分で丸つけをさせて、先生に見せるようにしています。
その結果、入塾当初はすぐ答えを聞いてきていた子たちが今では、自分で考えたうえで解き方のヒントを求めてきたり、「これってこういうことですか?」と聞いてきたりするようになりました。
子どもに考える力をつけさせるにはこの教育方法は効果てきめんです。是非やってみてください。
3.質問の質を上げる
分からなかったときにすぐに質問するのは、アウトですが、質問の質の高いものは受け付けるようにしています。
この質問の質の高さが高ければ高いほど、学力は高いです。丸付けを自分でやった後に、「ここがわからない。」と生徒は質問してきます。
そのときはすぐに教えるのではなく、ここの何がわからないかをこちらで追求します。
そのときにさらにピンポイントで聞いてきたときは教えるようにしていますが、まだ、何も考えていないと判断したら、まだ教えません。
これはとても見極めが必要ですが、お子さんの性格をきちんと把握し、解説に書いてなかったり、解説を見てもよく分からないときは、教えるといいでしょう。
このやり取りの質も上げるようにしていけば、確実に考える力は身につきますので、是非やってみてください!
まとめ
どうでしたか?考える力を身につける教育方法自体は難しくないと思いますが、教える方の労力はとてもいります。
しかし、この労力を怠ると子どもたちのためにはなりません。子ども達は小・中・高だけで終わりではありません。
学校を卒業して社会人になってからが本当の勝負が始まります。そのときに少しでも答えのない問題に挑み自分で考える力を駆使することができれば、道は開けてくると信じています。
是非みなさんもこの考える力を試して、身につけ、将来の夢や目標に向けて頑張ってください!
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