算数や数学を教えていて,よく計算は完璧でできているのに,文章問題を苦手とし、解けないとする人に多く出会います。確かに,文章問題は難しい。
・「数学-算数の文章問題を解けるようになりたい。」
・「数学の点数の上げ方を知りたい。」
・「文章問題のコツを知りたい」
その理由には,
・文章が読み取れない(どんなことを文章が表しているか,どんな状況か分からない)。
・計算式で表すことができない。
・分数や小数になると分からない。
・そもそも単位をつけ間違える,つけない。
などなどあると思います。
今回はそのような問題をなくす方法を紹介し,少しでも文章問題がより解けるようになる手助けができればと思います。文章問題の解き方は分かってしまえば簡単です。是非ご覧下さい。
1.数字や単位に線を引く
1つ目は、【数字や単位に線を引いて強調すること】です。これは小学校・中学校でよく言われることではないでしょうか。
しかしこれは大学受験や資格試験においても有効な方法です。文章問題において、数字や線をひくことは大事な部分を浮き彫りにして、単純化することができます。
単純化してしまえば、式に直してあとは計算するだけで答えがでます。文章問題が苦手な人はこれができていない人が多いです。
文章問題の苦手を克服するために、こちらの方法は必須となります。
小学生のときから数字や単位に注意を傾ける力を養うことは小学校はもちろん中学校,高校でとても大きな力になってきます。もし,まだ実践できていない人はまずは線をひくことから始めましょう。
2.図をかく
文章がうまく読み取れない図をかいてくだい。図は自分なりの絵や図でかまいません。
そしたら,どんな状況なのか,どんな計算をすればよいかだんだん分かってきます。
このとき,注意しなければならないのが文章と図が矛盾しないことです。
そして,どんな文章,図のときにどんな計算をしなければならないかを合わせて理解すると、文章問題の苦手を克服することができ、問題が難なく解けるようになります。
3.一気に読まない(一文一文読む)
一文一文の文章を理解しないまま,文章全てを一気に読んでも理解は難しいです。
特に算数・数学の場合は国語に比べて文章量で比べると少ない分,そこに情報が凝縮されているので,一文一文の理解がとても重要になってきます。
まずは,一文一文読み,一文一文を図に書いてみてください。そしたら,いつの間にか全部の文章が理解できるようになっていると思います。
理解ができれば、おのずと文章問題の苦手を克服でき、数学の点数は上がっていくでしょう。
4.ヒントをあげる,もらう
案外,ちょっとした気づきや言葉で文章問題が解ける場合があります。それなのに,分からなければすぐに答えを見る人がいます。
それは,とてももったいないです。なぜなら,あと一歩で解けるのに,その力を養ってないことにつながるからです。
そこで,大切なことは「あなたが保護者の方ならヒントをあげる,あなたが学生・生徒ならヒントをもらうこと」です。
ヒントがあることで,より考え,解ける力が養われます。そして,それを繰り返すことでヒントをもらわなくても解けるようになります。
考える力についてはこちらの記事もあわせてご覧下さい。
5.解説を理解し,次につなげる
テストの点数が上がる人や文章問題が解けるようになる人の特徴として,解説をよく読み,理解し,どこで自分が間違っているか理解しています。
もし,間違った問題に対して,赤で答えを書いて満足しているならば,まだまだ力を伸ばせます。今からでも勉強のやり方を変えてみてください。
解説を読み,自分がどういうところで間違えたのか,どういうところに注意しなければならないかを理解して,さらに文章問題に強くなってください。
今回は,文章問題の攻略法と勉強のやり方、苦手克服の方法を紹介しました。文章問題は点数が高く,点数差がでるところでもあります。
だからこそ,解けるようになると点数も上がり,大きな武器を手に入れることになります。
まずは1~5の中で自分が何を出来て何が出来ていないかを確認して,実行にうつしてくださいね。
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